大人に言いづらい悩み、相談しやすい窓口工夫 大津市、事件の教訓

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狩野浩平
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 10年前に大津市立中学2年の男子生徒(当時13)が自殺した「大津いじめ事件」では、男子生徒は学校に被害を訴えることなく亡くなった。事件以降、市は学校と違う立場で相談を受ける窓口を複数作り、周囲の大人に言いづらい悩みを聞き取ろうとしている。国も今年度から、SNSを使った相談窓口への補助事業を本格的に始めた。(狩野浩平)

 大津市では臨床心理士、元教員、滋賀県教委で相談業務を経験したことがある3人が、電話や手紙、対面でいじめ相談を受けている。13年度に市長部局に設置した「おおつっこ相談チーム」だ。

 チームによると、毎年、100件ほど相談がある。相談者は子どもだけではない。「学校に被害を訴えることで先生との関係が悪くなって、子どもが通いづらくなるのでは」といった不安を抱える保護者からの相談も多い。学校の対応に不信感を持ち、先生には相談できないという人もいる。

 話を聞きアドバイスするが、より専門的な助言が必要な場合はカウンセラーの窓口などを紹介する。被害者の希望で学校との面談に立ち会うこともある。

中立的立場だから解決できるケースも

 子どもからの相談では、中立…

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    犬山紙子
    (エッセイスト)
    2021年11月19日20時13分 投稿

    【視点】「中立的立場だから解決できるケースも」 とありますが、まさにその通りだと思います。 大津いじめ事件もそうですし、親からの虐待を学校に訴えたのに親にそれが伝わってしまった虐待死事件もありました。 中立で、子どもの権利を第一に考え動く