首相、会食「解禁」 コロナの感染改善踏まえ、「聞く力」アピール?

森岡航平
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 岸田文雄首相が、新型コロナウイルスの感染拡大に配慮して見合わせていた首相官邸の外での会食を「解禁」し始めた。感染状況が落ち着き、緊急事態宣言なども出ていない状況を踏まえ、会合を通じた意見交換という「日常」を取り戻し始めた形だ。

 首相は17日朝、都内のホテルの日本料理店で、野村証券の奥田健太郎社長、マネックスグループの松本大社長と約1時間会食した。朝日新聞の首相動静によると、10月の就任以降、首相と財界関係者との会食は初めて。12日には官邸近くのホテルの中国料理店で、岸田派小野寺五典防衛相らとも会食した。

 コロナ禍の前の首相は、日常的に情報交換などを兼ねて会食しており、菅義偉前首相も経済人らとの会食を重ねた。だが、昨年12月、当時の二階俊博自民党幹事長ら8人でのコロナ禍の中での「ステーキ会食」が批判されてから、官邸外での会食はほとんどなくなった。

 岸田首相も衆院選での遊説先での食事のほかは、官邸の外での会食は避けてきた。「聞く力」をアピールするだけに、首相周辺は「これからは朝昼晩と会食の日程が入ってくるだろう」と話す。(森岡航平)