兵庫・伊丹の演劇ホール「当面は存続」 あり方検討の市が方針

中塚久美子
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 関西の舞台芸術の拠点として親しまれてきた兵庫県伊丹市の市立演劇ホール「アイホール」について、今後のあり方を検討してきた市は17日、演劇ホールとして当面存続させる方針を明らかにした。市議会の都市企業常任委員協議会で、市幹部が説明した。

 同ホールは1988年に開館し、3階までの吹き抜け天井を持つイベントホール(最大300席)が特徴。市は、年間約9千万円の指定管理料や老朽化に伴う約4億円の舞台設備改修費、市民の利用率の低さを理由に用途転換を検討していた。これに対し、演劇関係者や市民が、劇場としての存続を求めて署名や要望書を市に提出していた。

 協議会では、市が9月に市民約3千人を対象に実施した意識調査(回答率28・8%)についても報告。今後のあり方について、用途変更が57%、経営改善が19%、継続審議が16%、現状維持が5%――などだった。

 用途変更が過半数を占めたが、市によると、市民や演劇界から利用率の向上や舞台設備費の抑制について提案があったことを踏まえ、来年度から3年間は、演劇ホールとして経営改善に取り組む。ただ、用途変更も引き続き検討するという。中塚久美子