コロナ苦境でも「良質な映画提供し続けたい」 キネマ館支配人

平塚学
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 2年近くに及ぶコロナ禍で苦境が続く全国のミニシアター(小規模映画館)。宮崎市の宮崎キネマ館も例外ではない。喜田惇郎支配人(36)は「今後に不安はあるが、良質な映画を提供し続けたい」と決意している。

 キネマ館はNPO法人・宮崎文化本舗が運営。国内初のNPO運営の映画館として20年前に同市橘通東3丁目に開館した。設備の老朽化でコロナ禍の今年4月に現在の場所に移転した。

 大作が中心の大手シネコンとは異なり、ミニシアターはアート系映画に重きを置き、もともと劇場が満員になることは少ない。そこを昨年から始まったコロナ禍が直撃した。キネマ館の昨年の売り上げは約50%落ち込み、1日の客が10人という日もあったという。

 繰り返すコロナの感染拡大と収束に、客足の浮き沈みは続くが、喜田さんは「作家性、芸術性の高い映画を劇場で見るという価値を信じて、多くの作品を上映していきたい」と話す。(平塚学)

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