エゴマ干し、那須塩原・アジア学院

小野智美
[PR]

 【栃木】木造の乾燥室いっぱいにエゴマのさわやかな香りが広がった。那須塩原市のアジア学院では、10月に刈り取ったエゴマの実を乾燥している。エゴマの実から種を取り出し、油をつくって販売する。エゴマ油は同学院の人気商品という。

 エゴマは10アールの畑で育てている。アジアやアフリカの農村指導者を養成する同学院では、これまで留学生が中心になって農作業を進めていたが、コロナ禍のため今年度の留学生が来日していない。ボランティアとして手伝う宇都宮市の獣医師、林哲さん(74)はエゴマ干しを手助けした。「脱穀も手作業だからすごい」

 同学院はエゴマも含めて約70種類の野菜や米を無農薬で作っている。途上国では農薬が高価なこともあるが、識字率が高くない地域で農薬の誤使用を避ける狙いもあるという。

 荒川朋子校長(54)は「有機農業は人間が人間らしく生きられる農業のあり方だと思います」。(小野智美)