松坂屋静岡店「モノ売るだけでは淘汰」 全館改装へ、本館に水族館も

和田翔太
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 松坂屋静岡店(静岡市葵区御幸町)は17日、来年の開業90周年に合わせ、25年ぶりに全館リニューアルすると発表した。アフターコロナを見据え、本館には水族館を誘致するなど滞在・体験型消費に力を入れる考えだ。

 この日の会見で、落合功男店長は百貨店の現状について、「かつてない危機的な状況」と説明。新型コロナ感染拡大前(2018年度)に約214億円あった売り上げは、感染拡大後の20年度は約149億円まで落ち込んだ。

 落合店長は、「コロナ禍でモノを売るだけでは淘汰(とうた)される。生活者の価値観やライフスタイルに合わせて変わる必要がある」などと改装の経緯を説明した。

 今回の改装では、従来の性別や商品別のフロア構成からライフスタイル提案型フロアへと再編するほか、コロナで需要が高まっているアートや時計、宝飾などのラグジュアリーフロアを充実させる。また本館7階には都市型の水族館を誘致し、滞在・体験型消費に力を入れる。

 総事業費は約17億円。売り場面積の約半分を改装する。リニューアルは第1期と2期の2回に分けて実施する。1期は来年3月にオープン予定で、改装中も営業は続ける。

 同店は来年でオープン90周年を迎える。落合店長は、「心おどる体験など来店動機を生み出すことで、外出の目的地となる施設を目指し、地域の活性化に貢献したい」としている。(和田翔太)