工事現場に産廃混じった土 435トン投棄容疑で市職員ら書類送検

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 埼玉県富士見市が進める道路工事現場に産業廃棄物が混ざった土を適切に処理しないまま敷き詰め、産廃約435トンを不法投棄したとして、県警は18日、工事監督員を務める市の男性職員(50)と工事を担当する市内の建設会社の男性社員(51)ら4人を廃棄物処理法違反の疑いで書類送検し、発表した。捜査に支障があるとして認否は明らかにしていない。

 市などによると、産廃が見つかったのは長さ約300メートル、幅18メートルの「富士見橋通線」(富士見市水子)の工事現場。第1工区と第2工区に分かれ2020年4月に工事が始まったが、第2工区に産廃が入った土が敷かれていることに地権者側が気づき、市に撤去を要望。市は昨年10月に工事を停止していた。

 県警によると、書類送検容疑は共謀して昨年9月7~11日、第2工区に木くずやコンクリートなどの産廃約435トンを不法投棄したというもの。法人に罰則を科す両罰規定を適用し、建設会社も書類送検した。

 市は着工前の地質調査で第1工区の土中に産廃が埋まっていることを確認。数十年前に何者かが投棄したとみられるが、県警は市などが第2工区の盛り土としてこれらの土を再利用する際に適切な処理がされず、産廃が残ったままの状態で第2工区に敷き詰められたとみている。

 市側はこれまでの取材に対し、「処理はしたが、不十分なまま使ってしまった」などと説明。建設会社の担当者は「工事はすべて市の指示通りに行っていた」としていた。

 昨年10月に「工事でごみが埋められている」という110番通報などがあり、県警は経緯を調べていた。