ワニの骨格標本「レプリカ」と偽り密輸した疑い、専門業者を逮捕

大山稜
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 輸入が規制されたワニの骨格標本をレプリカと偽って国内に持ち込んだとして、警視庁は名古屋市北区の専門会社「コアボックス」社長の柴垣幸弘容疑者(57)=同=を外国為替及び外国貿易法違反(無承認輸入)と関税法違反(無許可輸入)の疑いで逮捕し、18日発表した。同庁によると骨格標本の密輸の摘発は全国初とみられるという。

 生活環境課によると、逮捕容疑は、ワシントン条約で無許可の国際取引が禁じられたアメリカアリゲーター(ミシシッピワニ)の骨格標本(約3メートル)についてレプリカとうその申請をし、昨年2月5日に米国から空路で輸入したというもの。容疑を認め、「売り上げを上げたかった。正規の手続きでは許可が下りないと考えた」などと説明しているという。同課は、過去4年間にワニの剝製(はくせい)や骨など100点以上を密輸・販売し、計約400万円を売り上げたとみている。

 アメリカアリゲーターは米国原産。皮革を目的とした乱獲で生息数が一時激減し、米国で絶滅危惧種に指定された。捜査幹部は「国内で買う際は、適法だと示すタグが付いているか注意してほしい」と話す。

 コアボックスのウェブサイトによると、同社はこれまでワニやイルカ、イッカクなどの骨格標本や剝製、レプリカ標本など2千点以上を売ってきた。収集家のほか、大学や博物館とも取引をしてきたとしている。(大山稜)