NY原油、1カ月半ぶりの安値 備蓄放出の観測で一時77ドル台に

ニューヨーク=真海喬生
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 17日の米ニューヨーク商業取引所で、原油価格の指標となる「米国産WTI原油」の先物価格が一時、1バレル=77・69ドルと約1カ月半ぶりの水準まで下落した。米国が中国に対し、協調して石油備蓄を放出するよう要請したと香港紙サウスチャイナ・モーニングポストが報じ、需給が緩くなるとの見方が強まった。

 終値は前日より2・40ドル(2・97%)安い78・36ドル。新型コロナの感染が落ち着き、経済活動が再開して需要が増える一方、産油国は追加増産を見送っており、原油価格は高騰。WTI先物は10月下旬に85ドル台と約7年ぶりの高値を付けていたが、いったん落ち着いた形だ。

 全米のガソリン平均価格は前年より6割も値上がりし、国民の不満につながっている。バイデン米大統領は17日、米連邦取引委員会に石油やガス価格の高止まりを調査し、違法行為を取り締まるよう求めた。日本でもレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は1リットルあたり170円近くと約7年ぶりの高値水準が続き、政府は石油元売り各社に補助金を出す方針を示している。(ニューヨーク=真海喬生)