第2回「中絶すると地獄で焼かれる」そう信じた私 考えを改めた転機は

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米アラバマ州タスカルーサ=藤原学思
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 7人の子を産んだ。人工妊娠中絶を経験したことはない。ただ、「産まない」という選択肢が奪われることはあってはならないと、そう信じている。

 ローリー・ロバーツさん(43)が初めて妊娠したのは、15歳のときだった。相手は高校の同級生で、16歳になって双子の娘たちを出産した。

 米中西部ミネソタ州で、白人の母親、黒人の父親の間にうまれた。だが、母は未婚で、母方の祖父母に育てられた。

 祖父母は熱心なキリスト教徒だった。ロバーツさんは日曜に教会に通わされただけでなく、週に3日、地域を回って神について説くことを強いられた。そこは、「ほぼ完全に白人のコミュニティー」だった。

米国社会を分断する人工妊娠中絶について考える連載です。記事後半では、中絶はありえないという環境で育ったロバーツさんが考え方を変えるまでを描きます。

 米国における「家族観」は…

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