第3回妊娠は神の計画 「赤ん坊991人を救った」女性が語る生命の始まり

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米ミシシッピ州ジャクソン=藤原学思
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 「プロ・ライフ」。直訳すれば「命に賛成」。英語で人工妊娠中絶に反対する考え方を意味し、容認派である「プロ・チョイス(選択)」と米国を二分する。

 米ミシシッピ州に暮らすローラ・ナイトさん(42)は、非営利団体「プロ・ライフ・ミシシッピ」の代表を務める。

 《2009年以降、991人の赤ん坊を助けました》。団体のウェブサイトはそう記し、今年も《55の命を救った》という。

 メンバーは約200人。州内唯一の中絶クリニック、通称「ピンクハウス」の前で、やってくる中絶希望者に声をかける。「私たちが助けます」「養子縁組という選択肢もあります」。連絡先が書かれたパンフレットを渡し、中絶を思いとどまらせる。

 「最後の防衛戦」。ナイトさんはそう呼ぶ。

米国社会を分断する人工妊娠中絶について考える連載です。未婚のまま4人の子を産んだ母に育てられた記者の率直な思いとは。記事後半で取材後記も伝えます。

 自らが「プロ・ライフ」の活…

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    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2021年11月25日13時29分 投稿

    【視点】プロライフ派が掲げる「命に賛成」に反対の人はいない。問題は彼らがすべての生命を等しく尊重しているかどうかだ。プロライフ派の多くは中絶に強硬に反対する一方で、生まれてきた子どものためのヘルスケア拡充策にはほとんど関心を持ってこなかった。戦争や