天敵と寒さからヒナを守れ! ケージ保護でライチョウの家族増やす

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近藤幸夫
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現場へ! 神の鳥ライチョウ②

 2019年6月、半世紀前にライチョウが絶滅したとされる中央アルプスで、環境省は「復活作戦」をスタートさせた。北アルプス方面から飛来した1羽のメスが産んだ無精卵と乗鞍岳から移送した有精卵を交換。7月1日にヒナ5羽の孵化(ふか)が確認されたが、10日後の調査では全滅していた。原因は悪天候かテンなどの天敵にヒナが捕食されたと推測された。

 プロジェクトを担当した同省信越自然環境事務所の福田真(39)は「ケージ保護をしていればヒナたちは救えた……」と悔やんだ。

 ケージ保護とは木枠と金網製のケージに夜間、ライチョウ家族を収容して悪天候や天敵から守る方法だ。考案したのはライチョウ研究者で信州大名誉教授の中村浩志(74)。ライチョウは母鳥のみが子育てをする。日中はケージの外で家族が自由に活動し、人がつきっきりで見守る。中村は「ケージ飼育でなく、保護」と強調する。

 中村は長年、北アルプスの乗…

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