ボルボ、日本初投入のEVはオンライン限定発売 「現状維持は…」

福田直之
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 ボルボ・カー・ジャパンは18日、ボルボの電気自動車(EV)、SUV「C40リチャージ」を発表した。日本でEVの投入は初めてで、以降、EV販売はオンラインに限る。内装に本革を使わずエシカル消費に訴え、ナビゲーションにグーグルを採用するなど、若者世代に照準を合わせる。

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SUV「C40リチャージ」とボルボ・カー・ジャパンのマーティン・パーソン社長=11月18日、東京・青山、福田直之撮影

 1回の充電で走れる距離は約485キロメートル(WLTC)。急速充電機能を使えば、ゼロから80%充電まで約40分で済む。通信機能を搭載し、ソフトウェアのアップデートで機能が追加できる。2022年1月に開設するオンラインサイトで販売する。希望小売価格は719万円(税込み)。月額11万円(同)で最長36カ月使える100台限定のサブスクリプションプランも用意し、今年11月30日まで利用者を募る。

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SUV「C40リチャージ」はナビゲーションなどインフォテイメントにグーグルを採用した=11月18日、東京・青山、福田直之撮影

 国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)では、英国主催のイベントで、世界で40年までに販売する新車を二酸化炭素(CO2)を出さない「ゼロエミッション車」にする宣言が出された。スウェーデンのボルボ・カーズはこれに署名した数少ないメーカーとなった。ボルボは30年には販売するすべての車をEVにする目標を持つ。

 この目標について、18日に記者団のインタビューに応じたボルボ・カー・ジャパンのマーティン・パーソン社長は「大変大きなプレッシャーがかかっている。私たちにとってはポジティブなチャレンジだ。決して簡単ではない」と述べた。

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SUV「C40リチャージ」=11月18日、東京・青山、福田直之撮影

 エンジン主体だった自動車メーカーにとって、エンジンをなくし、モーターと車載電池に取って代わらせるEVの普及は大転換となる。雇用などへの痛みも出る。パーソン氏は「摩擦はあるが、現状維持は開発の波に乗ることができないで終わり、取り残される。大きな変革を切り開かなければいけない。ボルボにも従来型のエンジンはあるが、スウェーデンでは車載電池メーカーの工場で新たな雇用が生まれている。摩擦を恐れての現状維持は、決して解ではない。時代が変わるときには自分から変遷する必要がある」と述べた。福田直之