山形大学生が同性婚テーマに模擬裁判

三宅範和
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 今年で49回目となる山形大学の模擬裁判(裁判劇)は今回、「同性婚」をテーマに取り上げる。今年3月に札幌地裁で「同性婚を認めないのは違憲」との判決が出たばかりで世論の賛否も分かれる話題だ。山大模擬裁判実行委員会の菅野光平委員長(人文社会科学部3年)は「同性婚について考えるきっかけを提供できれば」と話している。

 題名は「幸せの条件 ぼくたちはここにいる」。日本社会での生きづらさに悩む主人公のゲイカップルの2人が、同じ性的少数者である弁護士と出会い、国に対する損害賠償請求訴訟を提案されるところから劇は始まる。とまどう2人だったが、自分たちの未来のため、現に苦しんでいる誰かのために裁判を起こすことを決意し、判決を迎えるまでが描かれる。

 違憲判決が出た札幌訴訟の弁護団や、結婚が認められない同性カップルらが国に損害賠償を求めている東京訴訟の原告らにも取材。法廷シーンに現実感を持たせ、法廷外の性的少数者の日常の描写にも力を入れたという。岩崎高紀・脚本部長(同)は「同性婚というテーマを通して、結婚の本質についても考えてほしい」と話す。

 山大模擬裁判実行委員会は、主に人文社会科学部の1~3年生が参加する自主ゼミナール。約100人の学生が1年がかりで研究成果を模擬裁判として作り上げ、公演を通して市民に社会問題を問いかける。

 12月4日午後0時半からと午後5時半からの2回。会場は山形駅近くの山形テルサホール(山形市双葉町1丁目)。前売り300円、当日400円(高校生以下無料)。コロナウイルス感染対策として、観客収容率は50%に制限し、出演者はマスクをして演じるという。(三宅範和)