サルの一団、電線歩いて電柱くるくる あっけにとられる観光客

笠原雅俊
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 エメラルドグリーンの海が広がる高知県大月町の柏島で14日朝、サルの一団が県道に現れ、次々と電柱によじ登ったり、電線を歩いたりした。サーカスのような光景に観光客らは車を止め、あっけにとられながら見上げた。

 記者が県道を車で走行中、突然、約30匹のサルの群れが森の中から出現。木からジャンプして電柱に飛び移ってよじ登る。中には電柱の作業員が登る足場ボルトで鉄棒のようにクルクルと回転するサルもいる。電柱には10匹ほどが抱きつき、電線の上を2本足で器用に歩いて5メートルほど往復。小ザルを背にした母ザルも電線を走る。柏島の青い海を見つめるサルもいた。

 大月町観光協会によると数百メートル離れた「大堂お猿公園」の野生ザル。町が1963年から餌付けし、今は2つの群れ約70匹がいる。晴れた日に時々、集団で県道まで「散歩」に遠出するという。猿公園の担当者は「山の実や餌を求めて移動します。今はアケビが目当てのようです」と話す。

 協会事務局は「これだけの数のサルが電柱に登ったり、電線を歩いたりする光景はなかなか見られません」。

 観光客たちは「電柱にサルがいっぱい」「電線を歩いた」と驚きの声を上げながら撮影していた。サルの群れは1時間ほど散歩を満喫して山へ帰って行った。(笠原雅俊)