スケボーの道路走行、警告無視で書類送検も 道交法では基準なし

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山崎琢也、魚住あかり
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 東京五輪で正式種目に採用されたスケートボード。日本勢最年少の金メダリストが誕生したことも記憶に新しい。五輪を機に人気拡大中だが、9月、静岡市内で愛好者が書類送検された。容疑は「通行量が多い道路でスケボーに乗ったこと」だった。(山崎琢也、魚住あかり)

 静岡県警は9月17日、歩道でスケートボード(スケボー)に乗って走行していたとして静岡市駿河区に住む男性会社員(22)を道路交通法違反(道路における禁止行為など)の疑いで静岡区検に書類送検した(10月29日付で不起訴処分)。スケボーの走行だけで送検されるのは県内初だという。

 静岡中央署によると、会社員がスケボーに乗っていたのは8月中旬の午後8時ごろ。場所はJR静岡駅構内の商業施設「アスティ静岡西館」前の歩道で、1人で技を練習していたという。

 会社員は6月にも警察から2度警告を受けていたが走行を続けていた。同署は通行量が多いことや、警告を無視していることから悪質性が高いと判断し、立件に踏み切った。「注意だけで終わると思っていた」と供述しているという。

過去には交通事故も

 そもそも道路交通法では「交通の頻繁な道路で、ローラー・スケートをすること」を禁じている。ただ、「交通の頻繁な道路」については、通行量などの明確な基準はなく、県警の担当者は「その都度判断する」と話す。バイクや自転車などとは違い「軽車両」ではなく「遊戯道具」に分類されるため、交通ルールの適用もない。

 とは言え、公道を走れば常に事故の危険性がつきまとう。

 過去には実際にスケボーが絡む交通事故も起きている。

 2019年2月、JR浜松駅北口地下道でスケボーと歩行者の女性が衝突し、女性が軽傷を負った。昨年8月には静岡市葵区でスケボーと車の接触事故があり、車のサイドミラーなどが破損した。いずれもスケボーに乗っていた人物が道交法違反などで書類送検されている。

 県内だけでなく、東京都大阪市でも「子どもにぶつかりそう」「施設が壊れている」といった苦情が寄せられるなど、スケーターと地域との間で摩擦が起きている。

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