日野市元副市長に有罪判決 助成金8千万円を詐取「巧妙かつ計画的」

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 東京都日野市から土地区画整理事業に関する助成金をだまし取ったとして、東京地裁立川支部(新井紅亜礼裁判長)は18日、詐欺罪に問われた同市の「川辺堀之内土地区画整理組合」の元理事長相談役で、元副市長の河内久男被告(79)に対し、懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡した。河内被告の弁護人は判決後の取材に対し、量刑を不服として控訴する方針を示した。

 判決によると、河内被告は2017年9月、組合の元職員(64)=詐欺罪で懲役2年執行猶予4年の有罪判決が確定=と共謀し、川辺堀之内地区の区画整理事業についての虚偽の計画書を市に提出。計画書は工事費が約5億8千万円水増しされ、約2億円の損金が出るという内容で、判決は、損金を埋めるために市が交付した助成金8千万円を河内被告らがだまし取ったと認定した。

 また、河内被告が12年に理事長相談役に就任後、給与が大幅に増額されたとも指摘。工事費の水増しによって、本来は事務費として計上すべき給与を隠蔽(いんぺい)したとして、「巧妙かつ計画的で悪質な犯行だ」と批判した。