大阪商人と東京の起業家の心をつかんだ維新 共感の範囲には限界も

有料会員記事維新

聞き手・小村田義之 聞き手 シニアエディター・尾沢智史 聞き手・池田伸壹
[PR]

 衆院選で唯一大きく躍進した政党が、日本維新の会だった。大阪の地域政党として誕生してから11年半余り。原動力は何なのか。全国政党になったのか。政治地図を塗り替えたのか。

前衆院議員・菅野志桜里さん 民主党政権と同じ道は…

 多くの国民が求めたのは、政権交代でなく野党内交代でした。野党がバージョンアップしないと、政権交代はできない。そういう感覚です。

かんの・しおり

1974年生まれ。元検事。民進党政調会長など歴任。先の衆院選に立候補せず「山尾」姓の使用をやめた。

 イデオロギーは左から真ん中へ。批判型から解決型へ。そんな民意を踏まえ、維新は改革中道の第3極という立場を明確にしました。野党共闘にくみせず、自前の候補を立て、リスクをとった。その覚悟が、大阪の商人や、東京の起業家の心をつかむのです。

 維新を支えるのは、熱狂ではありません。確かに、そういう時もありましたが、今は違う。むしろ期待を込めた、消去法的な選択で票を集めているのが強みです。私は維新の応援団でもファンでもないけれど、ここは頭を冷やし、リセットして、ニュートラルにものを見た方がいいと思う。維新の支持者は「愚民」ではありません。

維新を支えるのは熱狂ではないと語る菅野さんは、一方で維新の手法については危うさもあると指摘します。記事後半では、ジャーナリストの吉富有治さんが、「吉村人気」だけでない維新の強さの本質を読みとき、政治学者の秦正樹さんは、維新に投票した人のイデオロギーを分析しています。

 危うさはあります。公務員や…

この記事は有料会員記事です。残り3176文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
【1/24まで】2つの記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!