第一生命90歳元社員を起訴猶予 地検「年齢や健康状態考慮」

前田健汰
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 顧客から不正に金を集めたとして詐欺容疑で書類送検されていた第一生命保険(東京)の元営業社員(90)について、山口地検周南支部は18日付で不起訴処分(起訴猶予)とした。地検は理由について「被疑者の年齢や健康状態、その他の諸般の事情を考慮した」としている。

 送検容疑は、山口県周南市内の拠点に勤務していた2019年2月下旬ごろ、同市内の顧客の70代女性に「私には地位があるから社内に特別枠がある」などとうそを言い、現金計1億8千万円をだまし取ったというもの。

 第一生命は昨年6月、元社員の顧客から申し出を受けて社内調査を開始。元社員を懲戒解雇処分とし、山口県警に詐欺容疑で刑事告発していた。県警は、元社員が顧客に高金利で資金運用を持ちかけた同種の被害が計25人、約22億円に及ぶとみて捜査していた。(前田健汰)