みずほの坂井社長・藤原頭取が辞任へ 8回のシステム障害で引責か

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 みずほフィナンシャルグループ(FG)は、一連のシステム障害を受け、坂井辰史社長とみずほ銀行の藤原弘治頭取を交代させる方向で調整に入った。金融庁は月内にもみずほに責任の明確化を求める業務改善命令を出す方針で、みずほ内で経営トップの辞任は避けられないとの見方が強まった。

 関係者によると、近く開かれるみずほの指名委員会でも議論し、交代の時期や後任は今後決める。みずほ内では交代の時期は、改善命令を受けた再発防止策などをまとめた後の来春という案が出ている。

 みずほは今年に入り、システム障害を8回起こしている。金融庁はこれまでの検査で、システム部門で人員削減を進めすぎたことなど、経営にも問題があったとの認識を強めている。また、外国為替取引の送金処理が遅れた障害の際、外国為替及び外国貿易法外為法)違反の疑いのある手続きをしていたことも新たに判明。こうした事態も重くみて、みずほへの見方は厳しさを増していたとみられる。

 坂井氏は、2018年4月にみずほFG社長に就任。グループ証券のみずほ証券社長からメガバンクトップに就くという異例の人事だった。就任後は人員削減や拠点の統廃合など経営合理化を進めていた。業績は改善しつつあったが、今年に入ってからシステム障害が頻発し、社内からも責任を問う声が出ていた。

 みずほ銀のシステム障害をめぐっては、2002年と11年にも大規模障害があり、いずれも金融庁から業務改善命令を受けた。11年の障害を受けて、当時の西堀利頭取が引責辞任している。