ない、ない、ない…からのひらめき 「バカ」を超えたアラフォーの夢

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 25年前の初夏だった。

 中学で陸上部に入ったばかりの武田理は、仲間の応援で競技場のバックスタンドに座っていた。

 突然、目の前で自分と同じ中学生が、4メートルを超える高さまで跳び上がった。

 「輝いて見えた。こんな競技があるなんて」

 それが、棒高跳びとの出会いだった。

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 陸上部の顧問に頼みこむと、どこからか竹のポールを調達してきてくれた。砂場にマットを敷き、入門書を片手に毎日、暗くなるまで跳び続けた。

 大学まで競技を続けたが、全国レベルの選手にはなれなかった。

 それでも、競技への情熱が冷めることはなかった。

 大学の卒業論文は「棒高跳びのバイオメカニクス研究」。日本陸上競技連盟で運動解析をするグループにも加わった。

 棒高跳びが、陸上で一番華やかな競技だと思っている。人間がたった1本の棒で宙を舞えるからだ。

 「バーを越えるときに見える光景は格別」

 一人でも多くの人に、同じ快感を味わってほしいと思ってきた。

 だからこそ、歯がゆい状況があった。

 国内で市販されているポール…

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