BLMデモ銃撃、3人死傷させた白人男性に無罪 「正当防衛」認定か

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ニューヨーク=藤原学思中井大助
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 米ウィスコンシン州で昨夏、ブラック・ライブズ・マターBLM)関連のデモに参加していた3人を銃で撃って死傷させたとして、殺人などの罪に問われた白人男性(18)に対し、地元の陪審団は19日、無罪の評決を言い渡した。弁護側による、「正当防衛」の主張を認めたとみられる。米国では裁判が詳しく報じられており、抗議活動などが起きる可能性もある。

 事件は昨年8月25日、同州ケノーシャで発生した。この2日前、黒人男性が警官に背後から複数回にわたって拳銃で撃たれる事件があり、抗議デモが活発になっていた。

 隣接するイリノイ州に住むカイル・リッテンハウス被告は、暴徒からケノーシャを守るための「自警団」のような組織を知人らと作り、殺傷能力の高い半自動ライフル銃「AR15」型の銃を持って、路上にいた。その銃で36歳と26歳の男性を殺害し、27歳の別の男性も殺そうとしたなどとして、五つの罪に問われた。

 亡くなった2人は武器を持っていなかったが、弁護側はリッテンハウス被告が発砲するまでの間、路上で追いかけられて銃を奪われそうになったり、スケートボードで殴られたりしたことを強調。発砲は身を守るための行動だったとして、無罪を主張した。

 評決を出すためには全員で意見を一致させる必要があり、12人で構成される陪審団は、16日から4日間にわたって評議をしていた。検察側は控訴することができず、これで無罪が確定した。評決が法廷で読み上げられる間、リッテンハウス被告は次第に表情を崩して涙ぐみ、言い渡しが終わると弁護人と抱き合った。

 米国では昨年5月、黒人のジ…

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