山下泰裕に憧れたイラン柔道家 向けられた大使館襲撃「黒幕」の疑惑

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テヘラン=飯島健太
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 ダン、ダンという低い音が室内に響き、足元に振動が伝わってくる。柔道着に身を包んだ3~21歳の50人が、黄と青色の畳の上で一本背負いを稽古していた。

 11月中旬の夕方、気温10度と冷え込む外とは別世界で、生暖かい空気に汗の酸っぱい臭いが充満している。

 その柔道場は、イランの首都テヘランから車で1時間、住宅街の一角にあるモスク(イスラム礼拝所)のそばにあった。

 「礼」「はじめ」「やめ」――。日本語の柔道用語を交えて指導していたのがハッサン・コルドミハンさん(44)だ。がっしりとした体格に鋭い眼光、白髪交じりの長いひげに威圧される。

 稽古を終えると、鶏肉の串焼きを振る舞ってくれた。冗談を飛ばす気さくな一面も見せる。

 柔道歴30年。幼少期に憧れたのが、国営テレビでみた山下泰裕だった。

 山下は1984年のロサンゼ…

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