【21年九州場所7日目】 勝つには「我慢して我慢して、突っ張れ」

有料会員記事

松本龍三郎
[PR]

 再入幕の平幕阿炎に土がつき、勝ちっ放しは2人に。横綱照ノ富士は豪快な投げで妙義龍を、大関貴景勝は出足をいかして隠岐の海を圧倒した。大関正代は連敗を止めて白星を先行させ、関脇明生は4敗目。1敗の関脇御嶽海玉鷲は勝ったが宇良は敗れた。

本場所の一日を、ひとまとめ!注目の取組・力士を特集する「東西トーザイ」、八角理事長がその日の相撲を語る「理事長が見た!」、力士らの取組後の声を届ける「支度部屋から」など…デジタル限定のコンテンツを含めた記事や、豊富な写真を連日報じていきます。

(東西トーザイ)コーヒーをブラックで味わう千代大龍、充実の「九州場所ライフ」

 コロナ以前、多くの力士が一年納めの場所を心待ちにしていた。おいしい食事を楽しんだり、九州一の繁華街である博多・中洲に繰り出したり――。

 だが2年ぶりの福岡開催となった今年は、感染対策のため不要不急の外出は制限され、羽を伸ばすことはできそうにない。

 力士たちが例年とは違う生活を強いられるなか、33歳の千代大龍は、独自のリラックス法を見つけたようだ。「温かいものを飲んで、ゆっくりしています」

 本格的なドリップコーヒーを味わえる一式をプレゼントされ、宿舎で毎日飲む生活が始まったという。持病の糖尿病にも気を使い、「甘いのじゃなくてブラック。ちょっと苦いのが好きですね。以前はカフェラテとかでしたけど、今はブラックがおいしい」。これを機に、「大人の味」に目覚めた。

 それが、予期しなかった効果を生んだ。コーヒーの時間によって気持ちにゆとりが生まれ、会場入り前のストレッチなどにこれまで以上に時間をかけるようになった。「どこも痛くないし、良い感じで来ている」と体調はばっちりだ。

 7日目は得意ではない四つに組まれながら、そこから前に出て若手の琴ノ若を下した。4連勝で白星を三つ先行させ中日を迎える。

 「外に出られない分、相撲に向き合えています」。ウィズコロナの時代に見つけた新たな習慣が、好調を支える一因かもしれない。(松本龍三郎)

再入幕の阿炎に土

 7場所ぶりの再入幕で6連勝と好調だった阿炎に、初黒星がついた。以前幕内にいた時には5勝3敗と対戦成績ではリードしていた北勝富士が相手。押し込めずに、はたいたところを攻め込まれ、今度は引き技に足がついていかなかった。よほど悔しかったのか、オンライン取材には応じなかった。

正代は連敗ストップ

 正代が連敗を2で止めた。「昨日に比べれば当たれているが、まだ押し込めていない」と、立ち合いがしっくりきていない様子。相手の宝富士が得意とする左四つの形に。先に上手を引かれて攻められそうになったが、右を巻き替えて両差しで寄り切った。何とか手にした4勝目に、ホッとした表情を浮かべた。

(理事長が見た!)連勝止まった阿炎の敗因とは…

 再入幕の阿炎に土。八角理事長は、「うーん」とうなり、反省を促した。

 「上突っ張りだけで、力のあ…

この記事は有料会員記事です。残り1423文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【7/11〆切】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら