オンライン水引体験 「自国で応用できるかも」

マハール有仁州
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 各国で観光政策に携わる国際協力機構(JICA)の研修員に金沢の伝統工芸品・水引を作ってもらう体験教室が19日にあり、9カ国15人がそれぞれの国からオンラインで参加した。

 教室は、北陸先端科学技術大学院大学石川県能美市)と地域振興研究所(同県白山市)が共同実施する研修の一環。地域資源を生かしてオンラインで観光を楽しむ事例の一つに水引を紹介した。ポストコロナ時代の持続可能な観光のあり方などを1カ月学んでもらい、体験を各国の観光政策に応用してもらう。

 研修員たちは事前に郵送されたキットを使い、「水引アクセサリー工房金澤くるみ」(金沢市安江町)の中崎千恵子代表(38)から画面越しに指南を受けて梅結びのキーホルダー作りに挑戦した。制作中はチャット欄に「難しい」との英語が飛び交ったが、中には「簡単だね!」と事もなげに作り上げる人もいた。1時間ほどでほとんどの研修員が完成させた。

 参加した大エジプト博物館職員のイマーン・アブドゥルマジッドさん(37)は「博物館でも子どもの教育プログラムに応用できるかもしれない」と話した。(マハール有仁州)

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