中国、リトアニアとの外交関係格下げ 「台湾」代表処の設置に対抗

北京=高田正幸
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 中国外務省は21日に発表した声明で、リトアニアとの外交関係を「代理大使級」に格下げすると表明した。リトアニアに台湾の事実上の大使館が「台湾代表処」の名で設置されたことを受けた対抗措置だとしている。

 台湾は18日、リトアニアに「台湾代表処」を正式に開設した。中国と外交関係を結ぶ日米欧などの代表処には「台北」の名称を使っており、「台湾」の名称使用は異例だった。

 台湾とリトアニアが代表処の設置に同意して以降、中国政府は駐リトアニア大使を本国に呼び戻すなど反対の意思を示してきた。

 中国外務省は21日の声明で、リトアニアが中国側の再三の抗議を無視して代表処を設置したとして、「『一つの中国、一つの台湾』を露骨に作り出した」と非難。「大使レベルの外交関係を築くための政治的基盤が破壊された」として、外交関係の格下げに踏み切ったと説明した。

 「台湾代表処」をめぐっては、英紙が9月、米バイデン政権も名称変更の容認を検討していると伝えている。中国はリトアニアに対して強い姿勢を取ることで、同様の動きが広がることを防ぐ狙いがあるとみられる。(北京=高田正幸)