立憲代表選、カギ握る地方票 4氏、札幌から地方遊説開始

立憲

山下龍一、神沢和敬
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 枝野幸男前代表の後任を選ぶ立憲民主党の代表選(30日投開票)で21日、地方遊説が始まった。有権者のうち国会議員約7割の動向が固まっており、党員や地方議員の票の行方が焦点となっている。

 この日は、4人の候補者が札幌市内での街頭演説と討論会に臨んだ。討論会では党員などの参加者から、自民党日本維新の会国民民主党が前向きな憲法改正へのスタンスなどを問う質問が出た。

 泉健太政調会長は「(臨時国会の召集を規定した憲法)53条も守らない人たちが憲法改正を言うのはあり得ない。改憲のための改憲は不要だ」と主張。逢坂誠二元政調会長も「憲法の議論はやったらいいし、国民が望むなら改正もあり得るが、最近は中身でなく改正が目的になって本末転倒だ」と述べた。

 西村智奈美元厚生労働副大臣は「今の自民党政権は憲法順守の姿勢に欠ける」「野党第1党の立憲が合意しなければ発議するべきではない」などと牽制(けんせい)。小川淳也元総務政務官は「戦争の評価、憲法の成立過程に一矢報いたいかのような、改憲のための改憲論にくみするつもりはまったくない」と強調した。

 立憲は憲法改正を否定していないが、4氏は改憲ありきの国会論議には否定的な考えを示した形だ。

 今回の代表選をめぐっては、国会議員140人中、候補者本人と推薦人ですでに94人の投票先が固まっている。このため半数を占める地方議員と党員・協力党員を合わせた「地方票」が情勢を左右する。

 討論会に駆けつけた国会議員の一人は「支持を表明していない国会議員の中には勝ち馬に乗ろうとする人もいる。地方票の流れを作り、勢いに乗りたい」と語った。

 地方遊説は23日に福岡市、25日に横浜市でも予定されている。(山下龍一、神沢和敬