金閣寺炎上を目撃した僧侶、江上泰山さん死去 修学旅行生にも法話

 1950年に起きた金閣寺(鹿苑(ろくおん)寺)の舎利殿(金閣)炎上を同寺の僧侶として目撃し、後に同寺執事長や臨済宗相国寺派宗務総長を務めた江上泰山(えがみ・たいざん)さんが19日、誤嚥(ごえん)性肺炎で死去した。85歳だった。本葬は24日午前10時から京都市北区等持院北町61の自坊・真如寺で。喪主は長男正道(しょうどう)さん。

 福井県和田村(現高浜町)出身。金閣寺の徒弟僧となって間もない50年7月2日未明、14歳のときに金閣炎上を目撃した。この事件は三島由紀夫の小説「金閣寺」の題材にもなった。

 故・村上慈海住職たちと再建のために托鉢(たくはつ)に回り、現在の金閣の再建に尽力した。85年からは約17年間、金閣寺執事長を務め、その後に相国寺派宗務総長も歴任した。「僧侶はもっと、社会や人とかかわらなければいけない」が信条で、京都を訪れる修学旅行生に宿泊先で出前法話をしていたことでも知られる。