復興防災公園、隈氏らJV設計 真備に2023年度完成

吉川喬
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 【岡山】倉敷市が2018年の西日本豪雨で被災した同市真備町地区に整備する復興防災公園(仮称)で、中心施設などの設計を建築家の隈研吾氏らが担うことになった。21日、市や隈氏らが会見した。復興のシンボルとなり、災害時の避難所機能としての期待がかかる。完成は2023年度の予定。

 公園は、小田川と支流の高馬川が交わる箭田地区の堤防沿い約4・5ヘクタールに整備される。堤防と同程度の高さになるよう約6メートルかさ上げする。

 公園中心部に、真備の山々に溶け込む緩やかな曲線を帯びた屋根を持つ木造平屋建ての中心施設を配置する。真備で活用が進む竹を材料の一部に使う方向で、施設は防災物資の倉庫や避難所機能も備える。会見では、「希望のミチ」と名付けた道が施設を貫くデザインが披露された。

 公園には車約300台分の駐車場や遊具、多目的広場も備え、平時は遊びや運動、災害時は車で一時避難できる場や緊急ヘリポートなどとして活用する。

 市は7月から、民間から提案を受ける「プロポーザル方式」で事業者を募り、2グループから応募があった。審査の結果、コンサルティング会社のオオバ岡山営業所と隈研吾建築都市設計事務所の2社からなるJVを優先交渉権者に選び、このたび、実施設計契約の締結となった。事業費は計5億7千万円を見込んでいる。

 隈氏は新国立競技場の設計に携わるなど世界的に知られる建築家で、現在は東京大学特別教授・名誉教授を務めている。21日の会見では、「市民に親しんで使ってもらえる魅力的な場所にしたい。温かで景観に調和した全国のモデルとなる防災施設にしたい」と話した。

 伊東香織市長は「復興のシンボルになって欲しい。被災経験や、真備の魅力を発信できる場、子どもの遊び場として期待している」と話した。(吉川喬)