エルサレムで発砲、ユダヤ人1人死亡 撃ったパレスチナ人は射殺 

清宮涼
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 エルサレム旧市街にあるイスラム教とユダヤ教の聖地付近で21日、パレスチナ人の男が銃を発砲し、ユダヤ人1人が死亡、イスラエル治安部隊員ら4人が重軽傷を負った。イスラエル当局が発表した。発砲した男はその場で治安部隊に射殺された。今後、エルサレムでの緊張の高まりが懸念されている。

 事件があったのは、ユダヤ教で「神殿の丘」、イスラム教で「ハラム・シャリーフ」と呼ばれる両宗教の聖地付近。AP通信などによると、イスラエル側は、発砲したのは東エルサレムに住むパレスチナ人の男(42)で、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの構成員だと説明している。ハマスの広報官は「英雄的な行為」だとして、「我々の抵抗運動は聖地と我々の土地から占領者(イスラエル)を追い出すまで合法であり続ける」と述べた。

 銃撃を受けて死亡したのは26歳のユダヤ人男性。イスラエル側は事件を受け、エルサレムでの警備を強化した。ベネット首相は21日の閣議で「厳重に警戒し、さらなる攻撃を防ぐ必要がある」と述べた。

 今年5月にはエルサレムでのイスラエル当局とパレスチナ人による衝突が、ガザ地区でのハマスなどの武装組織とイスラエル軍との軍事衝突に発展した経緯がある。今回の事件を受け、再び緊張が高まる可能性もある。

 イスラエルは1967年以降、旧市街を含む東エルサレムを占領し、併合している。エルサレム旧市街では今月17日、パレスチナ人の少年(16)がイスラエル治安部隊の2人にナイフでけがを負わせる事件が起きたばかりだった。清宮涼