IOC会長、不明の中国テニス選手とオンラインで会話「自宅で元気」
国際オリンピック委員会(IOC)は21日、トーマス・バッハ会長が、中国共産党の元高官から性被害を受けたと告発した後に消息不明とされていた中国出身のプロテニス選手で、元ダブルス世界ランキング1位の彭帥さん(35)とオンラインで話したことを発表した。
フィンランド出身の元アイスホッケー選手で、今年IOCアスリート委員長に就任したエマ・テルホ氏と、中国出身のIOC委員も同席。30分ほど会話を交わしたという。
IOCが彭帥さんに関する公式コメントを出すのは初めて。公式リリースには、バッハ会長が画面越しに笑顔の彭帥さんと談笑する写真が掲載されていた。
話の中身については「彭帥さんは北京の自宅にいて、元気で安全だと説明した。ただ、現在は個人のプライバシーを尊重してほしいとし、そのために家族や友人と過ごすことを選んでいた」との声明を出した。今後もテニス界に関わっていきたい考えも示したという。
会話の終盤には、バッハ会長…
【視点】このニュースの猛烈な違和感は、2018年にジェンダー平等の再検討報告書を出して、2024年を目標に絶対達成させると宣言しているIOC自身が、問題の事実関係をきちんと本人に聞いて検証することなく、ただ自宅にいて安全というだけの内容を発信してい
【視点】この問題は彭帥さんが性被害を受けたと告発したことから始まっているのに、そのことは曖昧なまま、彼女の「無事」にIOCがお墨付きを与えた格好です。不可解でなりません。 中国で「敏感」な問題に触れた人物が消息不明になり、その後政府系メディアに現