教員の忙しさ減らす部活動指導員 人材確保の難しさ、変わらず

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 教員の忙しさ解消などを目的とした学校外の人材による部活動指導員は、任用が始まって5年目を迎える。その現状はどうか。全国の自治体からアンケートをもとに探った。

 「スタートから20メートルは頭を下げておくんだよ。前傾姿勢ってやつだね」

 短距離走の練習をする茨城県つくば市立竹園東中学校の陸上部員に、部活動指導員の石渡琢磨さん(47)がアドバイスを送った。

 「わぁ、転びそう!」「20メートルってどれくらい?」。そんな声をあげながら、子どもたちは走り込みを続けていた。

 部活動指導員とは、部の顧問が不在でも外部の人材が練習指導や大会への引率などができる制度。顧問がいる場で専門的な指導をする外部コーチより、活動を任せられる裁量が大きい役割となる。教員の働き方改革の一環として、2017年度から始まった。

 石渡さんは10年以上前から地域のスポーツ教室の運営などに関わり、13年には部活動支援も行うNPO法人「日本スポーツアカデミー」を設立。現在は自ら、つくば市内の二つの中学校の陸上部で週に1回ずつ指導している。

 中学、高校時代には陸上部に所属。「本格的に取り組んだのは計1年くらい」と笑うが、「基本的な体の動かし方や練習法の効率化は指導できるし、それだけでも子どもは伸びる」。

 竹園東中の部員35人には全国大会の出場者も、中学から陸上を始めた生徒もいる。目線を上級者だけに合わせるのではなく、「まずは楽しんでやれる雰囲気を大切にしている」という。

 竹園東中陸上部顧問の長谷川竜輔教諭は、「週に1度でも、負担が減ってありがたい。子どもたちが教員以外の大人に接する機会としても良い場になっていると思う」と話した。

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