コテコテの「伝説」の舞台を再演 わかぎゑふの抱く思いとは

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向井大輔
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 「十二人の怒れる男」という名作がある。1950年代に米国のテレビドラマとして発表され、映画や舞台にもなった。この作品をヒントにしたのが、三谷幸喜の「12人の優しい日本人」。そしてこの三谷作品が、コテコテの関西の面々によって「12人のおかしな大阪人」に生まれ変わった。

 ある男性が殺された。被告となった女性は有罪か、無罪か。ホステス、小学生、喫茶店のマスター、ヤクザの組長の妻ら、集められた大阪人12人が陪審員として審議していく。が、当然ながら、静かなわけがない。ボケ、ツッコミの応酬で脱線につぐ脱線。はたして意見は一致するのか。

 初演は95年。升毅(ますたけし)、生瀬勝久キムラ緑子わかぎゑふら関西小劇場のスターが集った、いまや伝説の舞台だ。コロナ下の昨年には、ほぼオリジナルキャストでリモートの朗読をしたことも話題を呼んだ。

 今回、わかぎの企画で再演が決まった。重なったのは、初演のときと今のコロナ下の状況だ。

 初演の直前、阪神・淡路大震災が起きた。みんなでやるかやらないかを話し合い、「こんな時だからこそやろう」と上演を決めた。「即日完売だったはずなのに、客席には空席があった。幸い私たちは無事だったけど、その分、メンバーはすごく結束した」とわかぎは振り返る。

 コロナ下でも、演劇をしたくてもできない人、見たくても見に来られない人がいる状況を目の当たりにするなかで、この芝居をやりたいと思ったという。

 再演のキャストは、わかぎの…

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