北京五輪会場で抱いた違和感 長野で駆け出しだった記者

有料会員記事

張家口=林望
[PR]

 北京冬季五輪の開幕まで3カ月を切った。

 8月まで東京が世界の目をひきつけていたこともあり、冬の大会に向けた熱気は北京でも薄かった。だがアテネから聖火が運ばれてきたり、メダルのデザインが発表されたりし始め、ようやくそれらしいムードが高まってきた。

 北京冬季五輪・パラリンピックは、2008年の夏の五輪のメイン会場となった「鳥の巣」周辺と郊外の延慶、そして河北省張家口市の3会場に分かれて行われる。

 私は先月、東京などから集まる同僚記者の受け入れ準備も兼ねて、スキーのジャンプやクロスカントリーなどが行われる張家口の会場を視察してきた。

かつては騎馬民族の世界

 さて、「張家口」と聞いて具体的なイメージが浮かぶ読者はどれくらいいるだろう。2009年の米映画アバター」を連想した人はなかなかの中国通だが、ちょっと残念。あの映画の舞台のモデルになったとされる景勝地、張家界は一文字違いでまったく別の場所だ。

 張家口は人口400万人を抱えるものの、北京育ちの助手でさえ、「確かジャガイモが有名だったような・・・」と首をかしげるような地味な地方都市だ。なぜそこに五輪会場が招致されたのか。下見しながら勉強することにした。

 張家口市は北京の北西約16…

この記事は有料会員記事です。残り1949文字有料会員になると続きをお読みいただけます。