木下富美子都議、議員辞職を表明 無免許運転7回の罪で在宅起訴

軽部理人
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 7月の東京都議選の告示期間中などに無免許運転を7回したとして道路交通法違反の罪で在宅起訴された木下富美子都議(55)が22日、議員辞職することを表明した。この日、臨時の記者会見を開き、「小池都知事と直接お話をさせていただき、支援者の方々にも改めて相談させていだいて、都議の職を辞することを決断した」と述べた。木下氏をめぐっては、都議会で2度にわたって辞職勧告決議が可決され、辞任を求める声が強まっていた。

 木下氏は広告大手・博報堂を経て、2017年の都議選で地域政党「都民ファーストの会」から板橋選挙区に立候補してトップ当選した。今年7月4日の都議選でも再選を果たしたが、翌日の同5日、2日に無免許運転で当て逃げをしていた疑いが発覚し、都民ファから除名処分を受けた。

 都議会は7月と9月の2度にわたり、木下氏に対する辞職勧告決議を可決。だが、木下氏は勧告に応じず、体調不良を理由に議会を長期欠席していた。今月9日に都議選以来4カ月ぶりに登庁した際には、記者団に議員活動を継続する考えを述べていた。

 都議会の各会派は反発し、議会運営委員会で木下氏への公開質疑を18日に行う予定だったが、木下氏は応じずに欠席。24日に再び、議運委を開いて、木下氏に出席を求めるなど、都議会が混乱していた。

 木下氏にはこれまで、議員報酬と政務活動費の計528万円が支給されており、12月1日時点で在職していれば冬の期末手当約205万円、辞職したとしても120万円を受け取ることができる。都にはこれまで、木下氏の辞任を求める市民からの苦情が計5744件(19日時点)寄せられていた。木下氏によると、議会に出席できなかった間の議員報酬は寄付したという。

 都民ファの特別顧問を務める小池百合子知事は21日、木下氏の対応を問われ、「都民からの苦情が寄せられ、都政の停滞が懸念されている。本人がしっかりとこの状況を客観的に理解され、自らが出処進退を正していくということについて、木下氏自身が決することを私は確信している」と述べて、議員辞職するよう求めていた。

 木下氏をめぐり、東京地検は19日、5月29日から7月2日にかけて計7回、板橋区新宿区で乗用車を運転したとして道交法違反の罪で在宅起訴していた。木下氏は22日の会見で「本当に申し訳なく思っている。司直の判断に従って罪を償いたい」と述べた。軽部理人