下水を分析→コロナ感染者数を予測 東北大などが仙台で実験を開始

新型コロナウイルス

高橋昌宏
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 下水で新型コロナウイルスの感染者を予測――。東北大山形大の研究グループなどは、下水に含まれるウイルスの分析結果をもとに今後1週間の新規感染者数を予測する実験を始めた。感染拡大の兆候を早めに把握することで、医療体制の強化への活用も期待される。

 東北大大学院工学研究科の佐野大輔教授らの研究グループは、過去1年余りの市内の感染者数と、仙台市内の浄化センターから採取した下水の排泄(はいせつ)物に含まれるウイルスの割合をもとに、機械学習を用いて、今後1週間の感染者数を予測する手法を開発した。

 こうした手法はすでにノロウイルスの予測で活用されている。下水中のウイルスの濃度と患者数の推移が連動することが分かっていて、濃度が基準を超えた場合、専用サイト(https://novinsewage.com/別ウインドウで開きます)のメールアドレス登録者に流行警報メールを発信している。

 新型コロナの検証実験でも同じサイトを使い、仙台市での予測値を週に1回メールで届ける。

 配信初回の予測値(11月8~14日)は2人で、感染者は1人。2回目(同15~21日)は22人の予測に対し、感染者はゼロだった。

 今回の実験は山形大、北海道大、仙台市などと共同で進めている。

 東北大では、予測の手法は検証段階ではあるものの、医療機関が今後、必要な病床数を検討する際などに活用できる可能性があるとしている。(高橋昌宏)

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