夜空の華に咲いた笑顔の花 牛久の中学、修学旅行最終日は校庭で花火

福田祥史
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 茨城県牛久市立下根中学校の校庭で20日夜、約50発の花火が上がった。新型コロナウイルスの影響で変更を余儀なくされた修学旅行のフィナーレだった。3年生約190人が晩秋の夜空を彩る大輪を見上げ、笑顔の花を咲かせた。

 5月に2泊3日で予定していた京都・奈良への旅行が感染拡大で11月に延期。状況は落ち着いてきたものの、大事を取って1泊2日に短縮し、7~8日に行った後、「3日目」として花火大会を開いた。コロナ終息と高校受験成功などの願いを込めたという。

 午後6時過ぎから、実行委員会の生徒たちの進行でクイズや手持ち花火を楽しみ、最後に打ち上げ花火を観賞した。ほぼ真上で開くような近さで見る花火に、「すごーい!」という歓声が何度も上がった。

 委員長を務めた尼崎将伍さんは「感動した。コロナ禍で学校に来られなくなったり、行事がなくなったりして、みんなつらい思いをしてきたので、本当にいい思い出になった」。

 委員の坂本ひめ乃さんと飯島菜月さんも「感動」と話した。コロナに翻弄(ほんろう)された学校生活を、坂本さんは「休校で友達に会えず1人でいることが悲しくて」、飯島さんも「感染者がどんどん増え、修学旅行はできないだろうとあきらめた時期もあった」と振り返る。

 困難を耐えた先の修学旅行。3人は「できてうれしい。(実行委員として)頑張ってよかった」と喜び、こう続けた。「先生、花火師さん、旅行会社、保護者と、いろんな方に支えられていることを実感した」(福田祥史)