元徴用工や元慰安婦の問題、続く平行線 日韓の局長がソウルで協議

ソウル=鈴木拓也
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 外務省の船越健裕アジア大洋州局長は22日、韓国外交省の李相烈(イサンヨル)アジア太平洋局長とソウルで協議した。元徴用工や元慰安婦の問題を話し合ったが、議論は今回も平行線に終わった。

 日本外務省の説明によると、韓国大法院(最高裁)が元徴用工への賠償を日本企業に命じた判決をめぐり、日本側は、資産を売却して原告への賠償にあてる「現金化」に至れば、「日韓関係は深刻な状況になる」と主張。改めて韓国側に解決に向けた対応を要求した。ただ、元慰安婦訴訟への対応を含めて、韓国側から解決につながる新たな提案はなかったとしている。

 また、日本側は、16日に韓国の警察庁長官島根県竹島(韓国名・独島)に上陸したことについて、「決して受け入れられない」と改めて抗議。韓国外交省によると、韓国側は日本の主張には応じられないと反論した。17日にワシントンであった日米韓の次官級協議では、日本がこの上陸に抗議し、共同会見が見送られる異例の事態となっていた。

 一方、韓国外交省によると、韓国側は、日本の輸出規制や東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出方針について、改めて懸念を伝えた。(ソウル=鈴木拓也)