「まっすぐ行けばポーランド」告げた兵士 旅行会社に代金払い越境

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イスタンブール=高野裕介、ドバイ=伊藤喜之
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 中東のイラクやトルコの旅行会社に今年夏、ベラルーシ政府からある通知が届きました。ベラルーシを経由してドイツなどを目指す移民・難民の新たなルートが誕生した理由がそこにありました。

 「7月末から8月初めに、ベラルーシ政府が大使館や領事館を通じてイラクやトルコなどの主な旅行会社に対し、『帰国の保証がなくてもビザを発給する』と通知した」と、イラクのクルド人自治区アルビルにある旅行会社の20代の男性社員は話す。政情不安の国から渡航する場合、短期滞在の観光ビザでも滞在のための十分な収入証明などの提示が必要になることが多い。

 ゴムボートなどで海を渡る密航ルートに比べて危険性が低く、すぐにSNS上に観光ビザと航空券、ホテルがセットになったベラルーシツアーの広告が増えた。「欧州にたどり着くための最も簡単な方法」「当局の認可がある」などと人々を誘う。

 トルコ最大の都市イスタンブールの古い雑居ビルの一室に、ベラルーシ行きを手引きするというシリア人男性を訪ねた。部屋の隅には、高さ30センチほどの金色のライオン像が置かれていた。

「カネの問題だ」。ポーランドの国境で足止めされ、命の危険にさらされる人たちがいることを聞くと、男性はそう言い、裏側を明かしました。

 「サービス業」を名乗るこの…

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