2分で「攻める」動画でPR 波だけ映像も 三重・鳥羽

臼井昭仁
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 「コロナ後」を見据え、三重県鳥羽市へ観光客を誘致しようと、同市観光協会はPR動画を次々と作って配信している。市内約30カ所を2分で見せる動画もあれば、20分間、波だけが流れる動画もある。効果はいかに……。

 一般社団法人の同会が先月下旬からユーチューブで配信を始めたのは「TOBA IS YOUR OYSTER」。スリランカ人留学生の20代男性が扮する一人旅の観光客が鳥羽駅で降りて、神社、離島、海、温泉など様々な場所を巡る。軽快な音楽に乗って短いカットで次々と場面が切り替わっていく。尺は2分で、鳥羽水族館で10秒、伊勢うどん、すしといった食事のシーンは1、2秒。字幕スーパーもセリフもない。

 同会から依頼を受けた映像製作会社が5月、市内約30カ所を1週間かけて十数時間撮影した素材を圧縮した。制作費は250万円。

 新型コロナウイルスへの感染が収まりつつある中、タイ、ベトナムなどアジアからの観光客がいち早く戻ってくるとみて、若者層にアピールしようと今回の動画を作った。旅行業者などへのオンライン商談会でも使用しているという。担当をした海外誘客課の山本洋平さんは「言葉がわからなくても鳥羽で楽しい旅ができることが伝わる内容に仕上がった。30秒版も作ってあり、SNSで拡散されるようにしたい」と話している。

 さらに山本さんがかかわっている動画が「波の音」シリーズ。安楽島町や国崎町などの海岸で撮った計5本を不定期で配信している。海岸に寄せては返す波の様子が20分間。波の音以外は鳥のさえずりぐらいで、波以外に映っているのは沖を通り過ぎる船だけ。制作費は0円。山本さんが海岸に固定したスマホで撮影した。冬にかけて配信本数を増やす予定だ。「BGM代わりに観賞してもらうことで、癒やしにも観光PRにもつながるのではないか」と期待している。(臼井昭仁)