コロナ禍に生まれたカレーパン、GPで金賞に 老舗製菓店の苦肉の策

長田豊
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 愛媛県新居浜市の老舗製菓店「別子飴(あめ)本舗」が今年、初めて挑んだカレーパングランプリ(GP)の2部門で金賞を受賞した。新型コロナウイルスの感染拡大前に導入した大型フライヤーを活用するための苦肉の策だったが、全国規模のイベントで高評価を受け、冷凍した商品の発売準備を急いでいる。

 越智秀司社長らが22日、新居浜市役所を訪れ、石川勝行市長に受賞を報告した。越智社長によると、コロナ前、東京五輪向け新商品として揚げ菓子の発売準備を進めていたが、コロナ禍でストップ。遊休状態になった大型フライヤーの活用策として元パン職人の工場長らが考えたのが、カレーパン作りだった。

 パン生地に県産ヤマノイモ「やまじ丸」を練り込み、もちもちした食感に仕上げた。じゃこ天、ウィンナー入りなど3種類を作り、今年夏に開催された6回目のGPに初参加。居並ぶパン専門店を抑え、7部門中、「西日本揚げカレーパン」「バラエティ」の2部門で入賞相当の金賞に選ばれた。すでに約30社から発注も受け、冷凍商品も開発。発売に向けて包装材を準備中だという。

 越智社長は「コロナがなければ生まれていなかった商品。今後も県産材料にこだわった新商品を作り続け、来年のGPでは最優秀の最高金賞も狙いたい」と意気込みを語った。石川市長も「ぜひ『新居浜と言えばカレーパン』と言われるように頑張ってほしい」とエールを送った。(長田豊)