「事実明らかに」願った7年、逆転有罪の前美濃加茂市長が再審請求へ

山下寛久
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2017年12月に上告が棄却されたことを受け、記者会見する藤井浩人氏=2017年12月13日午後7時24分、岐阜県美濃加茂市、川津陽一撮影
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 岐阜県美濃加茂市の浄水施設設置をめぐり受託収賄などの罪に問われ、2017年に有罪判決が確定した同市の藤井浩人前市長(37)が、30日にも名古屋高裁再審請求する方針を固めた。

 藤井氏は「事実ではない事件で間違った判断を下された。簡単な道ではないが、少しでも早く再審を請求したいという思いだ」と話した。

 弁護人の郷原信郎弁護士によると、裁判で信用性が争点となった贈賄側の証言について、補強する供述をした知人が、取り調べで検察官が告げたことを前提に、「記憶にないことを述べた」と明かしたという。郷原弁護士は「贈賄側の証言の証拠価値を否定する証拠が出てきた」と述べた。

 藤井氏は22日夜、オンライン記者会見を開き、「非常に悔しい、許せないという気持ちで、事実が明らかになることを願って逮捕からの7年間を過ごしてきた」と述べた。

 一審・名古屋地裁で一度は無罪になったものの、二審・名古屋高裁では懲役1年6カ月執行猶予3年、追徴金30万円の判決を受けた。

 その後の17年1月の出直し市長選でも再選を果たしたが、上告が棄却され、有罪判決が確定した同年12月に辞職。「潔白であることを証明していただくことを望むだけです」と話した。(山下寛久)