大谷翔平の交流術、みんなで強くなる秘訣 監督が向き合った国の壁

有料記事

大島隆
[PR]

 「はい、ワン、ツー」

 体育館で子供たちがボランティアに教わりながら、ダンスのステップに熱中する。流れる曲はラテン音楽だ。

 建物内の別の部屋では、粘土細工の教室や、地震について学ぶ教室などが開かれ、大勢の子供たちでにぎわっている。皆、米ペンシルベニア州ヘイズルトンに住む移民の子供たちだ。

 かつてはここで学び、今はボランティアをしているスティーブン・アルモンテさん(13)は、両親がカリブ海のドミニカ共和国の出身。「ここに通ったおかげで友達ができた」と語る。

 2013年に開設されたコミュニティーセンターの共同設立者の一人が、ヘイズルトンで生まれ育ったジョー・マドンさん(67)。大谷翔平選手が所属する大リーグ・エンゼルスの監督だ。

 マドンさんは「私が育ったこ…

この記事は有料記事です。残り1475文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません