第19回【新聞と戦争・アーカイブ】社論の転換:18 その後

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【2007年8月28日夕刊3面】

 満州事変勃発(ぼっぱつ)をきっかけに、朝日新聞は軍部の行動を追認し、満州の中国からの分離独立を容認する方向へと社論を転換した。

 一方、紙面の大部分を占めるニュースの「報道」は当初から、事実上、軍の行動の正当化を推し進めていた。9月19日、東京朝日の第一報の見出しは「奉軍満鉄線を爆破」だ。爆破は奉天軍、つまり中国軍の仕業だとする日本の関東軍の発表をそのまま報じた。

 朝夕刊だけでは足りず、号外、第二号外も次々に発行する。そこにも「奉天軍の計画的行動」「激戦で我兵十九名戦死」といった見出しが躍った。発表に依拠し、日本軍の側に立つ報道だった。

 世論の反応は早かった。

 9月23日の大阪朝日には…

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