第102回【新聞と戦争・アーカイブ】政経記者たち:9

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【2007年11月30日夕刊3面】

 朝日を退いた尾崎秀実(ほつみ)は39年9月から、満鉄の内部資料である東京時事資料月報に寄稿し続けた。テーマは対米危機問題に絞られていった。

 中国大陸日本軍は戦線を拡大、米国は日本に警告ともいえる対日経済制裁を頻繁に科した。

 しかし、朝日はその警告を正確には報じなかった。39年7月28日、社説は日米通商航海条約の米国側廃棄通告について、むしろ有利な新条約を結ぶべきだとする非現実的な提案をした。

 失効が迫った40年1月22…

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