第25回【新聞と戦争・アーカイブ】社論の転換:24 別の道

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【2007年9月5日夕刊2面】

 関東軍の行動は、正当な自衛行動である――柳条湖事件が起きて以降、軍部も政府も新聞も、そう口をそろえた。

 朝日新聞は当初、自衛行動である以上、「必要なる限度」を超えてはならぬと主張した(31年9月24日付東京朝日社説)。しかし、関東軍が満州の奥深く侵攻しても「もはや限度を超えた」「すぐに撤兵すべきだ」と正面から論じることはなかった。

 それを主張したのが、当時35歳の東京帝大法学部教授(国際法)で、戦後に最高裁長官を務めた横田喜三郎だ。横田は、東大で出ていた「帝国大学新聞」31年10月5日号に「満洲事変と国際連盟」と題する論考を寄せ、こう述べた。

 「鉄道の破壊に基(もとづ)…

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