中村哲さんの運転手、事件前に不審なバイク目撃 犯行車両に似た動き

[PR]

 アフガニスタン東部ナンガルハル州で2019年12月4日、人道支援NGO「ペシャワール会」の現地代表、中村哲医師(当時73)ら計6人が殺害された事件で、中村さんとともに亡くなった運転手ザイヌラさん(当時34)が事件前に「不審なバイク」を目撃したと周囲に話していたことが分かった。

 ザイヌラさんの妻ホマさん(35)が、朝日新聞の電話取材に明らかにした。

 ホマさんがザイヌラさんから聞いた話によると、事件の約1カ月前、ザイヌラさんが中村さんを助手席に乗せて灌漑(かんがい)の事業地へと移動していたところ、男1人乗りのバイクにあとをつけられた。バイクは車を追い越して前に出た後、急に減速して進路を妨げるような動きを複数回繰り返したという。

 このバイクの動きは、中村さんの車の前に割り込んで急ブレーキを踏み、進路を遮った事件当日の犯行車両の動きとよく似ている。中村さんの車の後続の警備車両がどう反応するか調べるため、犯行グループが予行演習をした可能性もある。乗京真知