室蘭―八戸フェリー、12月末で運休へ 室蘭市は存続要望
川崎近海汽船(東京)は、北海道室蘭―青森県八戸を結ぶフェリー航路を12月末で運休する方針を明らかにした。燃料費高騰や新型コロナウイルスの影響による需要減などが理由といい、12月28日から運休する。室蘭市で唯一のフェリー航路の運休は地域経済に大きな影響を与えるとして、同市は岩手、青森両県の関係自治体や経済団体と連携して存続を求めている。
室蘭港を発着するフェリー航路は2018年6月、室蘭―宮古(岩手県)航路が10年ぶりに開設されたが、貨物トラックの利用が低迷。20年4月、航路を室蘭―八戸に変更したが、大幅な収支改善はみられなかった。
川崎近海汽船の久下豊社長は10月28日、室蘭市の青山剛市長、経済団体の幹部らに航路の休止を説明。青山市長らは29日に上京し、航路存続を同社に求めた。
11月10日から11日には、室蘭市や経済団体の幹部が、岩手県、同県宮古市、青森県八戸市を回り、航路存続を協議した。室蘭市港湾部は「存続に向け、東北の関係自治体や経済団体と連携していく」という。
国土交通省道運輸局によると、20年度の室蘭―八戸航路のフェリーの旅客数は約1万7700人、トラックは約1万4900台。
室蘭市港湾部によると、フェリーが休止されれば、接岸、離岸などのポートサービス業者、給油、清掃などの業者を始め、食肉用の生体牛を運搬する輸送業者や畜産農家に影響が出るという。
川崎近海汽船フェリー部は「運休についてご理解をいただけるよう協議を続ける」としている。(西川祥一)
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