つくば出身 在バチカン大使・岡田誠司さん 鹿嶋で中高校生に講演

村山恵二
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 バチカンに駐在する大使が、中学生と高校生に外交の仕事や国際社会について語る講演会がこのほど、茨城県鹿嶋市の清真学園高校・中学であった。

 「今は、個人で商店を経営するにしてもすべての物事が必ず世界とつながっている。グローバリゼーションから離れて仕事はできない」

 18日にあった講演で、つくば市出身で在バチカン特命全権大使の岡田誠司さん(65)は約240人の生徒に語りかけた。バーレーン、ケニア、アフガニスタン南スーダンなどに赴任した経験がある。

 同学園の理事長が6年前、カナダのバンクーバー総領事だった岡田さんを訪ねたことがある縁で、講演が実現した。

 バチカンについては「東京ディズニーランドぐらいの広さにローマ教皇、枢機卿、外交官ら約800人が住む。バチカンの人々は『自分たちの国民は世界中のカトリック教徒14億人だ』と話し、影響力は非常に大きい」と述べた。

 また岡田さんは外務省にいた1986年、外国語指導助手(ALT)などになってもらう人を海外から招く事業を担当したことを紹介。カナダ政府から「(志願者に)写真をはらせてはならない。性別も年齢も宗教も書かせてはならない」と言われ、当時から多様性を尊重していたカナダと、日本との価値観の違いに苦労したと話した。

 講演後、生徒から「なぜ外交官になろうと思ったのか」と問われると、岡田さんは「下館一高2年の時、米国に5週間行く機会に恵まれ、外国と接する仕事をしたいと思った」と話した。

 別の生徒から「今まで行った国で一つおいしかった食べ物を教えてほしい」と聞かれると「どこの国にもおいしい物はたくさんある。その国の人が家庭で普通に食べている物を食べてみることが好きだ」と答えた。(村山恵二)