服部一族が由来「黒党まつり」奉納 伊賀・敢国神社

江湖良二
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 三重県伊賀市一之宮の敢国(あえくに)神社で23日、伊賀忍者の頭領である服部一族ゆかりの「黒党(くろんど)まつり」があった。国内外で忍者ショーを披露している「伝統忍者集団 黒党」のメンバー4人が、刀や縄などを駆使した忍術演武を奉納した。

 服部一族は平安時代末期、平氏に仕え、源平合戦にも関わった伊賀服部平内左衛門家長をルーツにもつとされる。黒党まつりは服部一族の私的な祭りが起源とされ、神事に携わる者は黒装束で身を固める習わしがある。戦国期に途絶えていたが、1995年に450年ぶりに復活。1年の収穫に感謝する敢国神社の新嘗祭(にいなめさい)の後に催されている。

 黒党メンバーは、竹筒に鎖分銅が収められた「忍び杖」を使った戦いや、縄を使って相手の首を絞めて生け捕る「捕り縄術」などを披露した。忍者犬のポメオは「真剣白刃取り」をみせ、参拝者の笑いを誘っていた。一族の子孫とされる伊賀奈々楓(ななか)さん(24)は「コロナ禍で活動できず、1年ぶりの公演。たくさんの人に楽しそうにみてもらえてよかった」。黒党の頭領、黒井宏光さん(61)は「今年は忍び杖を試みてうまくいった。毎年まつりを続けることが大事。伝統を守れてよかった」と話していた。(江湖良二)